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不動産鑑定士によるADRケース
ADRケース1:相続に係る紛争の解決

 親の残した大きな土地や建物をきょうだいで相続する場合、その相続方法が問題となるケースがあります。

現物分割
 土地や建物をそのままで分割して相続する場合、その分割方法が問題になります。不動産価値は土地のすべてにおいて等価ではなく、現物分割では、各相続人の相続分きっかりに分けることは難しくなります。相続人間の取得格差が大きいときは、その分を金銭で支払うなどして調整(代償分割)します。
 それらのケースでは、不動産鑑定士によって土地の価値を正確に評価することで、不動産を均等に配分することや、代償分割の場合の不平等も防ぐことができるようになり、相続後の紛争を未然に防ぎます。
換価分割
 遺産を売却してお金に代えた上で、その金銭を分ける方法です。土地を売却処分し金銭的に分割して相続する場合、その不動産価値が問題になります。不動産鑑定士は、土地や建物の販売価格の決定のために不動産鑑定評価書を作成します。

 このように、土地や建物の相続において起こりうる紛争を、客観的な分割によって未然に防ぐことができます。また、ケースごとに弁護士や司法書士のアドバイスを受けながら、全員にとって最適な解決方法を提案します。